右折時に起こる衝突事故
交通事故のパターンも色々とありますが、全体で10%近くにも及ぶのが右折時の衝突です。
車が曲がる時には視界が変わり死角が生まれやすい状況が出てきます。
その中でも右折時には交通事故に繋がる大きな原因が隠れていると言えるでしょう。
実際に交通事故のパターンを見てみると、右折した車と直進車両の接触事故が挙げられます。
曲がってくる車に直進車が突っ込むケースや右折してきた車に歩行者が接触するパターンもあるのです。
このどちらの状況でも、右折という言葉が大きな鍵になるのを理解しなければいけません。
なぜ右折時に多くの交通事故が起きるのか、そこには車の特性上の問題も隠れています。
反応が遅れるケースが多い
ドライバーの人であれば、日本車であれば自分がどちらに座っているか分かるでしょう。
日本車はドライバーは右座席に座ります。
道路は左側通行であり、右に曲がらなければいけない時には、対向車線をまたぐ形で進んでいくのです。
つまり、対向車線の直線と交差する部分が出来上がります。
前方から来る車をしっかりと注意して運転すれば、右折時の交通事故の多くは防げます。
しかし、何かの影に隠れて直進車両が見えないケースもあるのです。
例えば対向車線の右折車線に車が並んでおり、左側を通る直進車が見えなかったケースがあるでしょう。
ドライバーであれば一度は怖い思いをしているはずです。
車の陰から車が出てくることほど怖いものはありません。
なぜならば自分の思っている情報とは全く違う状況が生まれるからです。
予測がつかなくなり、対応が遅れるから怖いのです。
車ならまだしもバイクや自転車が飛び出してくれば、さらに反応が遅れるケースもあり得ます。
車に隠れる形となるため、見えた時には間に合わないこともあるでしょう。
それほど注意しなければいけない状況なのです。
右折できたとしてもその先に歩行者がいるケースも挙げられます。
雨雪にばかり気をとられており、自分と同じ方向から歩いてきた歩行者を見落としているケースです。
このケースではアクセルを踏み込んでいる状態が多いため、歩行者は大怪我をしてしまう可能性が高まります。
ドライバーの意識と安全確認
右折時の事故を防ぐためには、ドライバーの意識が大きな鍵を握っています。
右折は無理をしないことが大切で、安全の確認が出来なければ進まない決断力も問われるのです。
無理をしないだけでも事故の確率は下がります。
次に安全の確認も重要な意味を持つでしょう。
自分の正面からくる車だけではありません。
他の情報から車が隠れている可能性も頭に入れておくのです。
例えばアンテナが動いているのが見えたり、他の車が避けた時の状況を頭に入れたりするだけで、わずかでも車の存在を予測できるかもしれません。
前方だけに集中するのではなく、後者がいるかどうか後方の確認も重要です。
右折の場合にはミラーを見ても視界に入らない可能性が出てきます。
しっかりと頭を向けて安全かどうか目視して確認し、余裕を持って右折することが交通事故を防ぐのです。