大きな怪我にもつながる横断中の歩行者との事故

横断中の歩行者と接触する

館林周辺でも非常に多く見られる交通事故が、横断中の歩行者との接触です。
道路を横断するように歩いている歩行者と車の接触事故は、歩行者側が非常に大きな怪我を負う可能性が高まります。
交通事故全体に対する割合としては、毎年6%程度の確率で起きているパターンです。

館林周辺でも焦って右折したことによって、歩行者を引っ掛けてしまうような交通事故は多発しています。
ほんの少しドライバーが注意していれば、防げるような事故も数多くあるのがこのパターンです。
誰も通っていないと思い込んでいたり、確認不足で起こったりする事故のパターンと言えます。

いないであろう思い込みが交通事故に繋がる

交通事故で重要なこととして、思い込みが挙げられるでしょう。
そこには人がいないであろうと思う思い込みは、自然とアクセルを踏み込ませます。
安全だと思い込んでいるからスピードを出すのであって、ドライバーが危険を予知していれば踏み込みません。
交通事故に繋がるのが容易に想像つくからです。

ところが歩行者がいないと断言できるわけではありません。
しっかり目視して確認すれば、状況が分かりますが、思い込みでは判断してはいけないのです。

最近では高齢者を巻き込む事故も増えています。
思っているよりも移動速度が遅く巻き込むケースも少なくありません。
似たようなパターンとして、自転車で横断している時に高齢者が飛び降りてしまい、予測とは異なる行動をする場合があります。
ここで巻き込むはずはないと思い込んでいると、自分が想像をしない行動をとるかもしれません。
安全とは常に変化するものであり、臨機応変に対応できるようドライバーは注意する必要があるのです。

視界不良で見落とす可能性もある

歩行者を巻き込む事故のパターンとして、視界不良なども挙げられるでしょう。
例えば日が沈む時間帯となると、薄暗くなり歩行者をを見逃すケースが出てきます。
晴れている日中の時間であればすぐわかったかもしれませんが、注意が不足する時間帯でもあり見落としてしまう場合も少なくありません。

夕暮れ時だけではなく雨の日や雪の日も見落とす可能性が出てきます。
視界がどうしても悪い状況となった時には、普段に増して安全の確認が必要です。
今一瞬見たから安全だとは限りません。
何かの物陰に隠れており見落としている可能性もあるでしょう。
ドライバーは常に周囲を確認し安全であることが求められます。
この状況を意識的に作らなければいけない以上安全確認が出来なかったでは済まないのです。
それだけの責任を問われることを意識し、普段から運転していきましょう。

十分に注意が必要な右折時衝突

右折時に起こる衝突事故

交通事故のパターンも色々とありますが、全体で10%近くにも及ぶのが右折時の衝突です。
車が曲がる時には視界が変わり死角が生まれやすい状況が出てきます。
その中でも右折時には交通事故に繋がる大きな原因が隠れていると言えるでしょう。

実際に交通事故のパターンを見てみると、右折した車と直進車両の接触事故が挙げられます。
曲がってくる車に直進車が突っ込むケースや右折してきた車に歩行者が接触するパターンもあるのです。
このどちらの状況でも、右折という言葉が大きな鍵になるのを理解しなければいけません。
なぜ右折時に多くの交通事故が起きるのか、そこには車の特性上の問題も隠れています。

反応が遅れるケースが多い

ドライバーの人であれば、日本車であれば自分がどちらに座っているか分かるでしょう。
日本車はドライバーは右座席に座ります。
道路は左側通行であり、右に曲がらなければいけない時には、対向車線をまたぐ形で進んでいくのです。
つまり、対向車線の直線と交差する部分が出来上がります。

前方から来る車をしっかりと注意して運転すれば、右折時の交通事故の多くは防げます。
しかし、何かの影に隠れて直進車両が見えないケースもあるのです。
例えば対向車線の右折車線に車が並んでおり、左側を通る直進車が見えなかったケースがあるでしょう。
ドライバーであれば一度は怖い思いをしているはずです。
車の陰から車が出てくることほど怖いものはありません。
なぜならば自分の思っている情報とは全く違う状況が生まれるからです。
予測がつかなくなり、対応が遅れるから怖いのです。

車ならまだしもバイクや自転車が飛び出してくれば、さらに反応が遅れるケースもあり得ます。
車に隠れる形となるため、見えた時には間に合わないこともあるでしょう。
それほど注意しなければいけない状況なのです。

右折できたとしてもその先に歩行者がいるケースも挙げられます。
雨雪にばかり気をとられており、自分と同じ方向から歩いてきた歩行者を見落としているケースです。
このケースではアクセルを踏み込んでいる状態が多いため、歩行者は大怪我をしてしまう可能性が高まります。

ドライバーの意識と安全確認

右折時の事故を防ぐためには、ドライバーの意識が大きな鍵を握っています。
右折は無理をしないことが大切で、安全の確認が出来なければ進まない決断力も問われるのです。
無理をしないだけでも事故の確率は下がります。

次に安全の確認も重要な意味を持つでしょう。
自分の正面からくる車だけではありません。
他の情報から車が隠れている可能性も頭に入れておくのです。
例えばアンテナが動いているのが見えたり、他の車が避けた時の状況を頭に入れたりするだけで、わずかでも車の存在を予測できるかもしれません。

前方だけに集中するのではなく、後者がいるかどうか後方の確認も重要です。
右折の場合にはミラーを見ても視界に入らない可能性が出てきます。
しっかりと頭を向けて安全かどうか目視して確認し、余裕を持って右折することが交通事故を防ぐのです。

2番目に多い出会いがしらの交通事故

交通事故で多い出会い頭

交通事故で非常に多いパターンとなっているのが、出会い頭の事故です。
館林管内でも、出会い頭の事故は非常に多く見られます。
例えば見通しの悪い所での事故の多くは、前方の不注意にプラスして出会い頭の事故につながるのです。

出会い頭の事故の全体の割合は、大体25%前後におさります。
でも、よく考えてみなければいけません。
交通事故の4件に一つは出会い頭の事故なのです。
さらに大きな問題となるのは、死亡事故の確率の高さでしょう。
交通事故で原因となるナンバーワンは追突事故ですが、死亡事故に繋がる確率から言えば出会い頭の衝突事故の方がはるかに高いのです。

それほど出会い頭の事故は危険であり、ドライバーが十分に注意しなければいけません。

交差点でのだろうと思う油断

出会い頭の事故が起きる原因として、交差点での一時停止無視が挙げられます。
交差点では仮に青だとしても注意しておかなければいけません。
もちろん避けられないような事故も起きる可能性がありますが、黄色は確実に止まらなければいけないと意識しておく必要があるのです。
当然のことですが赤信号で交差点に進入すれば、出会い頭の事故に繋がる可能性は高まります。

交差点で相手が止まると思ったという事故もよくあるでしょう。
思ったというところがポイントで、相手の行動を予測しきれていない状況です。
これは相手が止まってくれるだろうと考えるパターンとも酷似しています。
車を運転する以上、相手は止まらないと思って運転する必要があるのです。
止まらないと思えば危険を察知できるようになりますし、避けるための行動もできるでしょう。

もう一つ出会い頭では相手が気づかなかったという例もあげられます。
交差点ではお互いが確認できているとは限りません。
例えば夕暮れ時間帯で薄暗くなり、相手が分かりにくい状況が生まれたとします。
この時にライトをつけていればすぐにわかったかもしれません。
しかし、無灯火の状態で交差点に進入し出会い頭の事故につながることがあるのです。
このパターンも実はかなり多く見られます。

安全の確認が大切

出会い頭の交通事故の予防は、とにかく安全の確認を最優先にする方法が挙げられるでしょう。
相手がいなければ出会い頭の交通事故は起きません。
相手の動きが分かっていれば、出会い頭の交通事故は避けられます。
つまり、情報が得られれば、事故の確率を下げられるのです。

相手が気づいていない可能性もあるでしょう。
例えばミラーなどで見えない位置に自分がいると、相手は確認を見落とすかもしれません。
この状況を予測した上で、交差点に進入するようにするだけでも、出会い頭の事故の確率はかなり差があるでしょう。

カーブミラーがあるところでは、見落とさないことが求められます。
出来る限り多くの情報を得られるように注意しながら運転していきましょう。

交通事故ナンバーワンの状態は追突

交通事故でナンバーワンは追突事故

館林周辺でも交通事故のパターンはいくつもあります。
その中で統計をとっていっても変わらずナンバーワンになるのは追突事故です。
これは館林周辺でも変わらない事実であり、非常に多く起こっている交通事故ですが、実際に37%にも及ぶと言われています。

37%という割合がどれほど高いか理解しているでしょうか。
交通事故のうち4割近くが追突事故であり、他の交通事故のパターンを大幅に凌駕しているのです。
4割にも及ぶ状態は異常な確率であり、それほど多くの人がリスクを高めている状態にあることも示しています。

追突事故の大半は不注意が引き起こす

なぜ追突事故が起こるのかといえば、そのほとんどは不注意が引き起こしています。
ちょっと目を逸らしてしまったといった理由から始まり、他の者に注意してしまって前を見ていなかったことが挙げられるでしょう。
他にも眠気や飲酒といったことも追突事故の原因です。
中には急病が原因になっているケースもあります。
どんな理由があるにしても、前方不注意ということが引き金になるのは間違いありません。

ドライバーとして、前を見ていて追突事故を起こすことはほとんどないはずです。
前方に危険があるとすれば避けるのが人間の自然な本能になります。
だからこそ前を見ておらず注意が散漫になっていたりすれば、追突事故を起こしてしまうのです。
これは全国どこでも変わらないことであり、館林周辺でも非常に多くの原因になっています。

追突事故を予防するためには

交通事故として追突事故を起こさないようにするには、基本は集中力を欠かさない運転をすることです。
前をしっかりと見て運転できていれば、部分的にリスクが減る事故のタイプになります。
脇見運転などは絶対にしないように普段から注意していかなければいけません。

もう一つ注意が散漫にならないように疲れたら休憩をとるのも大切です。
人間の集中力はそこまで長く続くものではありません。
疲れが出てくれば誰でも集中力が落ちてしまうのです。
そうなると危険が迫ってきても、気がつかない場合も出てくるでしょう。
さらに居眠り運転を起こす可能性さえ出てくるからです。

最近では追突防止に追突被害軽減自動ブレーキ機能が備わった車も出てきています。
メーカーによってこの名称はいろいろと違いがありますが、センサーによって自動的にブレーキをかけられ追突事故を防ぐのです。
しかし、このような機能に頼って運転をするのも危険なのは理解しておかなければいけません。
何よりも人間が運転している以上、注意力が失われないよう、強く意識して運転する必要があるのです。

理解していますか?制動距離と空走距離

ドライバーなら覚えておくべき急に止まれない理由

交通事故を起こさないためには、車はどのような動きをするのか理解しておかなければいけません。
その一つに空走距離と制動距離があります。
これをちゃんと理解している人は意外に少ないものです。
感覚的な理解も必要ですが、理論的に理解できていると、車は急に止まれない理由がわかります。
車は危険なものだという理解も進み、安全運転を心がけるきっかけにもなるでしょう。

車は急に止まれない理由の一つ

まず制動距離は何かという部分から理解しなければいけません。
制動距離とはブレーキを踏んだ時に車が止まるまでの距離です。
ブレーキが効き始めてから車が止まるまでの距離を制動距離と呼んでいるのです。
これは車を運転する人であれば誰でも分かるでしょう。

問題は空走距離にあります。
空走距離とは、ドライバーが止まりたいと考えブレーキを踏み始めてから車が止まるまでの距離です。
つまり実際の運転でブレーキが効き始め車が停車するまでの距離のことが空走距離に渡ります。

ここで考えなければいけないのは二つの関係です。
人間は意識してから行動に移るまで、ほんのわずかですがラグが生じます。
時間の差が生じることであり、ここに空走距離の問題点があるのです。

制動距離は短かったとしても、人間の反応が間に合わなければ空走距離は長くなります。
空走距離は制動距離よりも短くなることはなく、常に車は進んでいってしまうのです。
交通事故を起こさないためには、できるだけ早く危険を察知できるように運転する必要があるのがわかるでしょう。

実際に空走距離と制動距離の差を見ると、早くても0.6秒、一般的には1.5秒のラグがあります。
これを実際に走っている速度で換算すると、時速40kmと仮定した場合、1.5秒のラグで車は16.7メートル進むのです。
では時速100kmだった場合はといえば、実に41メートルも進んでしまうのです。
つまり、41メートル以上先で危険があることを予測できなければ車は止まれないと言えるでしょう。
自分がハンドルを握る立場であった時に、これができているでしょうか。

空走距離が伸びる原因は

空走距離が長くなってしまう原因も覚えておかなければいけません。
ドライバーの反応が鈍くなれば、当然ブレーキを踏むまでの時間も長くなります。
例えばよそ見運転をしている時です。
反応が少し遅れてしまえば車が止まるまで時間がかかります。

ドライバーの意識だけではなく、重い荷物を積んでいる時や雨が降っている時も車は止まりません。
タイヤの状態にも関わってきますが、劣化していればその分だけ、今度は制動距離が長くなるのです。
結果として空走距離と合わせ伸びてしまうことになるので交通事故ににつながりやすいと言えるでしょう。

この空走距離の問題はドライバーなら必ず覚えておかなければいけません。