あとから傷むこともある
むち打ち症の間違った知識がたくさんあります。
交通事故で起きやすい怪我ですが、間違った知識で対応すると、「治るものも治らない」そんな状況も生まれるのです。
正しい知識を持たないと、危険な状況も生まれてきます。
その代表例が、むち打ち症になると、二度と治らないという話でしょう。
これは完全に間違った話です。
早い段階で施術をスタートすれば、元に戻る可能性が十分にあります。
しかし、時間がたってから始めると、リスクを抱える可能性が出てくるのです。
むち打ち症の大きな問題として、交通事故の後にすぐに気がつかないケースがあります。
筋肉が緊張して衝撃に耐えたため、すぐに痛みを感じないパターンです。
緊張が抜けてから痛みを感じますが、数日後に出てくるのは珍しくありません。
もっと遅れて出てくる場合もあり、施術対応が遅れるケースがあるのです。
それでも長くて1週間程度までなので、その間に施術をスタートすれば、大半は問題ありません。
ただし、症状によっては、完治できるとは言えないケースもあります。
非常にひどい状態も考えられるため、すべてのケースで元に戻るというわけではありません。
しかし、一般的に言われるレベルのむち打ち症は、できるだけ早い施術で回復します。
そのままにするのはかなり危険
むち打ち症になった場合、そのままにするのがいいという都市伝説があります。
安静にするのはとても大切なことです。
頸部捻挫と呼ばれる状態であれば、筋肉や腱を休ませて炎症を止める必要があります。
そのために安静にするのは大切ですが、これも炎症が治まるまでです。
そのあとは、筋肉を動かすようにしなければ、痛みが残ります。
当然のことですが、デメリットを生じるため、必要に応じてリハビリをスタートさせる必要があるのです。
接骨院などでは、施術とともにリハビリもしてくれます。
それも長時間待たされたりせずに時間を使えるため、かかりつけを見つけることも必要なのです。
保険が使えないことはない
交通事故のむち打ち症は、保険の対象にならないというのも勘違いでしょう。
交通事故に遭った場合には、基本的に保険が使えます。
相手が車である場合には自賠責保険が適用されるからです。
任意保険に入っていれば、これも使うことができます。
仮に任意保険も使えないと仮定したとしても、健康保険は使えるのですから、対象にならないというのは大きな間違いです。
自由診療で治療をしなければいけないことはありません。
実は古いものではあるものの、昭和44年に厚生省通達で、交通事故の被害も一般の保険事故と同じで、保険の給付対象となると通達がありました。
そのため、保険が使えないといったことはありえないのです。